
給食がおいしいことは
幸せなこと
私たちは、保育園の役割として、給食も大切にしています。
日々の給食がおいしいことは幸せなことであり、
1日、1日のおいしさの積み重ねは、将来、いつ、どこで、何をどのように食べるのかという食習慣を決定する礎になると考えています。
当園では、子どもの成長に合わせて食材を選び、食材本来の味を大切にした給食を提供します。これを『おいしさの追求』と考えます。
Rice
主食であるごはんは、給食室で毎日精米機で精米して炊き上げています。精米したてのお米は、水分を多く含んでいるためみずみずしく柔らかです。また、お米は食味が最も良いとされる特A評価のこしひかりを使用します。こしひかりは、炊上がりのつやと香りが良く、もっちりとした粘りと甘味が特徴です。自然の甘味は、やさしく、ホッとします。子どもたちが大好きな味の一つとなるように、厳選しました。
Vegetable
土づくりにこだわる齋藤完一さんは「野菜をおいしく作るためには、土の中の微生物が大事。野菜を作るのは土の中の微生物で、私の仕事は微生物が棲む良い土を作ること。 微生物と共に野菜を作る」という信念を持って、野菜の栽培をしています。 35年以上、丁寧に育てた土は、棒を2m以上手で埋め込めるほどフカフカで柔らかく、 畑で使う「たい肥」は食物由来の材料のみで作り、 農薬や化学肥料も使わないため、安心して触れることができる畑です。 完一さんが作る野菜はえぐみが少なく、しっかりした味をしていますが、 味が強すぎないため、様々な料理に向いています。 子どもたちは苦手な野菜を好きになれるのではないかと考えています。
Chicken
当園で使用する肉は、子どもの成長を考えて、肉質にこだわり、選定します。鶏肉は脂や水分量、筋肉量により柔らかさやうま味に違いがあります。子どもの成長に合わせていくつかの銘柄鶏を使用します。
Stock
当園では、かつお節、昆布、煮干し、しいたけを使って、料理の引き立て役にふさわしい出汁を取ります。出汁は、酸味や雑味が出ないように火加減や加熱時間を調節しながら丁寧に取ります。 このようにして取り方にこだわった出汁は子どもの味覚にちょうど良い風味のある出汁となります。また、野菜やお肉など様々な食材本来の味を引き立てる配合で出汁を取っています。
Koji
普段使用する醤油、塩、砂糖に加えて、定期的に使用します。 塩こうじで作るスープは、野菜と塩こうじの味が合わさり、塩味がまろやかなやさしい味のスープになります。 醤油こうじで作る唐揚げはこうじと鶏肉の味が合わさり、ふっくらジューシーでコクのあるおいしい唐揚げになります。 また、午後のおやつでは甘味のあるこうじを使い、クッキーやパンケーキなど素朴でやさしい甘味のおやつを作ります。 日本の食文化を支えてきた「糀」は、醤油や塩、砂糖と同じくらい子どもの味覚形成に必要な調味料と考えています。
当園の調理室は、子どもたちの目線から調理の手元が見えたり、給食が完成するまでの工程を覗ける構造となっております。 調理の様子を子どもたちが見ることで食への興味、関心を高めることがねらいです。 調理室を覗くと、見たことも触ったこともないような調理器具や普段見る事の無い、家庭とは違う大きな冷蔵庫を見れて、子どもたちは興味深々。 また、野菜や魚が調理されていく工程を見て、給食と調理に関心を持つようになります。 給食を食べるだけではなく、調理工程を見て、匂いを感じることこそが子どもたちの食への興味を作ってくれると私たちは考えています。
私たちは食材にこだわるだけではなく、献立作成や調理方法についても日々探求しています。 子どもたちが苦手な食材を好きな食べ物になるように工夫しておかわりしたくなるような給食を、毎日提供していきます。
子どもたちが大人になっても、時々、保育園の給食を思い出してくれたら幸いです。
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災害時の食材ストックと給食提供
地震などの災害時にも、食事提供ができるように体制を整えています。ローリングストックと備蓄食品を併用し、食材を確保しています。