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私たちの「食育」〜子どもたちの未来を育む食への取り組み〜

園庭が無いことはむしろメリット

大空と大地のなーさりぃでは、子どもたちの「食」に対する興味と関心を育てることを大切にしています。 食育は単なる給食の提供に留まらず、子どもたちが健康的な食習慣を身につけ、豊かな感性を育むための重要な活動です。このページでは、当園の給食品質の責任者に、大空と大地のなーさりぃでの食育活動の意義や、具体的な取り組みについてお話を聞きました。

品質管理部給食品質管理課マネージャー 鳥居美由紀

株式会社キッズコーポレーション
品質管理部 給食品質管理課 
マネージャー 鳥居美由紀

大空と大地のなーさりぃの食育について教えてください

保育園で行われる食育活動は、保育士・栄養士が各々で考えて実施していくケースが多いと思います。また、食育活動は保育園の中で完結させるような小さな取り組みとなっております。当社の考える食育活動は「子どもたちが食に関して広い視野や関心が持てる機会を創出する」をコンセプトとして、保育士・栄養士が一緒になって「子どもたちの今を大切にしながら、未来をどのように生きていってほしいか」を考え抜いて食育活動に励んでおります。

なぜ、大空と大地のなーさりぃの保育園では給食や食育にこだわるのでしょうか?

2024年のアンケート結果では、大空と大地のなーさりぃへの入園を決めた理由の4位に「給食の質」が挙げられ、保護者様が給食に注目してくださっていることが分かりました。これは2023年に比べて2ランクアップした結果で、年々給食の質に対する関心が高まっていると感じています。

日々の給食がおいしいことは幸せなことであり、1日、1日のおいしさの積み重ねは、将来、いつ、どこで、何をどのように食べるのかという食習慣を決定する礎になると考えています。子どもの成長に合わせて食材を選び、食材本来の味を大切にした給食を提供することにこだわっております。

子どもが手作りおやつを食べている写真

その結果、2024年度アンケートの「入園させてよかった理由」の第3位に「給食の品質/食育活動」がランクインして子ども・保護者に大変満足していただいております。

現在、力を入れている「給食の品質/食育活動」について教えてください。

一部の食材において、子どもの成長を考えて厳選した食材を全園で使用しています。

また、大空と大地のなーさりぃでは、栄養士が自園の子どもの発達・成長を観察し、園内で栄養士と保育士同士の話し合いや姉妹園の栄養士同士の話し合いの機会を持ち、調理方法の工夫や献立内容を決定して給食提供をしています。

給食調理中の写真

現場のアイデアから生まれた食育活動は多くあり、例えば保護者様から頂いた稲を植える取り組みなどは、日頃土に触れることがない子どもたちにとっては多くの気づきや体験に繋がっております。

子どもたちが稲を植えるの写真
保護者様から頂いた稲を植える様子

また、全ての園で入園を検討されている保護者様に向けて給食の試食会を実施し、給食への理解を深めていただいています。

保護者様から頂いた稲を植える様子の写真
保育園見学会の給食試食の一例

さらに、生産者と連携をしながら、作物を育てるところから食べるところまで一貫した「本物の食育と体験の機会」を提供したいと考えておりました。
私たちは、食育の基本は体験にあると考えています。言葉や文字で教え込むのではなく、リアルに体感をすることが重要です。子どもたち自ら”気づき”や”発見”をすることで、主体的に食育に取り組むことを目指しております。今では、子どもたちや保護者の皆さまをはじめ、園職員や本部職員も一丸となってこの取り組みに参画しております。

提携農家との取り組みについて詳しく教えてください。

2021年4月から提携農家さん探しをスタートしました。そこで出会えたのが千葉県山武市の斎藤完一さんです。

提携農家の斎藤完一

斎藤完一さんの野菜に対する考えや想いに当社の保育方針と重なる部分を感じ、提携先として決定しました。
今となっては、野菜は植える時期と栽培期間が大事だったのだと理解できますが、1年目は野菜の成長に合わせて動くことから始まり、畑の野菜と園や子どもたちの歩みのスピード、歩み方の違いに直面しました。

保育士と栄養士の工夫により、「農家さんに手紙を書きたい」「電話したい」と子どもから話が出るなど、少しずつ子どもたちと野菜が近づき始めました。

子どもたちが斎藤完一さんに送った手紙の一例
子どもたちが斎藤完一さんに送った手紙の一例

2年目は普段触れることが少ない色や形の野菜を植えました。
初めて見たり、触れる野菜を新しいお友だちを紹介するように保護者様にお話する子どもたちの姿が印象的でした。食べるのは少し苦手そうでしたが、色々な野菜の名前を覚えてくれたことが喜ばしかったです。

また、保育園と畑をオンライン中継でつないだらどうなるのか?試験的に実施したことでまた少し、子どもたちと野菜の距離が近くなりました。

保育園と畑をオンライン中継

3年目は本部社員が収穫の手伝いに行く試みを行いました。多くの本部社員が畑を訪れたことはこの活動の良さを広げるきっかけとなり、保護者様にも畑を知っていただき、家族で収穫を楽しむ場の提供として、収穫体験ツアーの開催に至りました。

この計画的な栽培は今年で4年目ですが、収穫の度に畑から大空と大地のなーさりぃに採れたての野菜を直送することが定着しました。 始めた1年目はきれいに箱詰めして送っていましたが、いまでは土や虫、草が付いたありのままの野菜を大きな箱いっぱいに、畑の空気ごと押し込んで直送しています。

保育園と畑をオンライン中継

保育園で箱を開けると、土や虫、草や野菜がたくさん入っていることに大興奮しながら自由に触れる子どもや職員が増えてきました。

現地に行くのはもちろん、園の中でも様々な工夫で自然を感じることができるのですね。最近の取り組みとして印象に残ったことはありますか?

最近、印象的だった活動は「かかし」を作ったことです。 畑の野菜をカラスやイノシシなどの動物から守るための話し合いを子どもたちと職員で行い、古着や廃材を使用して個性的なかかしを作りました。子どもたちは、かかしに名前をつけてお友達ができたように喜んでいました。

保育士と栄養士の連携により、子ども同士の話し合い、一緒に制作する喜びの場の提供と、子どもたちの創造性を大切にしながら「幸せなかかし」をつくることができました。

子どもたちと作ったかかし
大空と大地のなーさりぃの子ども達が制作した「かかし」

完成したかかしは提携農家、提携企業の株式会社ベジリンクの社員さんと畑に設置し、オンライン中継で子どもたちにかかしのお仕事振りを見てもらいました。
子どもたちは、かかしのお友だちが畑でお仕事している姿を喜んで見ていました。

大空と大地のなーさりぃの保護者の方や、職員の反応を聞かせてください

昨年秋の親子収穫体験では、保護者様から「子どもと一緒に野菜を収穫できたことが良い経験になった」「普段できない体験ができて楽しかった」など嬉しい声を頂きました。特に「給食に使われている野菜に触れられたのが良かった」「同じ年齢くらいの子どもを育てている近所の友人にもおすそ分けした」という声は印象的でした。
保護者様や子どもたちの食の興味や関心が高まるにつれて、職員も畑や野菜への理解が深まりました。特に収穫体験後は、新しい食育活動に対するアイディアが寄せられました。
園職員の食育の理解が深まることで本部社員は更に刺激を受け、畑や野菜に関する絵本や紙芝居、ビデオレターを作るようになりました。
栄養士が紙芝居を見やすいように画用紙に貼って子どもたちと楽しんでいることや、子どもたちがビデオレターを何度も繰り返して見ているなどの声を聞くことが増え、当社が目指している食育の形に近づいていることを改めて実感しています。

大空と大地のなーさりぃでは、子どもたちが食を通じて多くのことを学び、成長していく姿を見守りながら、保護者様と共に子どもたちの未来を支える取り組みを続けていきます。 子どもたちが健康に過ごす将来を想像して、これから先の未来で出会う様々な人と楽しそうに、おいしそうに食事を楽しめることを日々、願っています。

私たちの給食について
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