とうきょう すくわくプログラム活動報告書
※活動詳細報告についてはページ下部に記載※
<施設名>
大空と大地のなーさりぃ 下井草駅前園
<法人名>
株式会社 キッズコーポレーション
<法人所在地>
東京都港区西新橋2-8-6住友不動産ビル10階




1.活動のテーマ
<テーマ>
表現:生き物のせかい
<テーマの設定理由>
進級時、クラスで飼っていた金魚に興味をもち、「おさかなさんいるね」と声を掛けたり、じっと眺めたりしながら生き物の様子に関心を向ける姿が見られるようになった。また、クレヨンや絵の具などの表現活動の中でも、魚や海の様子を思い浮かべながら描いたり作ったりする姿が見られた。こうした子どもたちの姿から、生き物に触れたり観察したりする中で感じたことや気付いたことを大切にしながら、そのイメージを表現へと広げていく経験につなげていきたいと考えた。そこで、子どもたちが身近な生き物に触れたり感じたりしたことを出発点に、そのイメージを表現する楽しさを味わえるよう、「生き物の世界」をテーマに活動を進めていった。
2.活動スケジュール
≪4月~6月≫
金魚のエサやり、散歩時の生き物や草花探し、ダンゴムシやアリの観察、ちょうちょや動物の表現遊び、クレヨン遊び、土絵の具遊び
≪7月~9月≫
カブトムシ・セミ・バッタの観察、金魚や魚の製作(水風船・絵の具遊び)
≪10月~12月≫
散歩(落ち葉の下の虫探し)、トンボやバッタの観察、ぬりえ遊び、コイやカモの観察、写真と図鑑で名前当てゲーム
≪1月~3月≫
ぬりえ遊び、図鑑で魚の名前当てゲーム、親子遠足(水族館)
3.活動のために準備した素材や道具、環境の設定
子どもたちが「生き物の世界」に興味をもち、日常のつぶやきや発見を遊びや表現につなげられるよう環境を整えた。
保育室では金魚を飼育し、魚の動きや様子を身近に感じられるようにすることで、子どもたちが自然と興味や関心を向けたり、言葉にしたりしやすい環境にした。活動では、子どもたちが自由に素材を選びながら表現を楽しめるよう、広いスペースを確保し、素材を見やすく手に取りやすい位置に配置した。形や感触の異なる素材に触れながら試したり、気付いたことを表現したりできる環境とした。
(準備した素材や道具)
クレヨン、絵の具、土絵の具、さまざまな形の素材(画用紙や花紙など)、水風船、シールなど。
丸い形の水風船や色とりどりの素材を用意することで、魚の模様や動き、生き物のイメージを子どもたちなりに表現できるよう工夫した。
4.探究活動の実践
<活動の内容>
保育室で飼育している金魚を身近な生き物として、日常的に観察できる環境を整えながら探究活動を行った。子どもたちは水槽をのぞき込み、金魚の動きや様子に関心を持ち、気付いたことを言葉にして保育者や友だちに伝える姿が見られた。また、水族館への遠足を通してさまざまな魚を実際に見る経験を重ねることで、生き物への興味や関心をさらに広げていった。その後の保育では海や魚をイメージした製作活動を取り入れ、描く・貼るなどの表現活動を通して体験したことを遊びや表現へとつなげていった。
<活動中の子どもの姿・声、子ども同士や保育者との関わり>
(活動中見られた子どもの姿)
進級当初、保育室の水槽に気付いた子どもたちは「おさかなさんいる」「おはよ」と声を掛けながら嬉しそうに近づく姿が見られた。日々の生活の中で水槽をのぞき込み、「どこいった?」「あ、いた」「ごはんたべてるね」「およいでるよ」などとつぶやきながら金魚の動きや様子を観察する姿が見られるようになった。また、「みてみて、ここにいるよ」と友だちに知らせたり、一緒に水槽をのぞき込んだりする姿も見られ、子ども同士で気付いたことを共有する様子が見られた。
水族館では大きな水槽の魚をじっと見つめ「おおきいね」「いっぱいいるよ」と驚きや発見を言葉にする姿が見られ、生き物への興味がさらに広がっていった。
(保育者との関わり)
保育者は子どもたちと共に水槽をのぞき込みながら「泳いでいるね」「どこにいるかな」などと言葉を添え、子どもたちの気付きやつぶやきに共感しながら関わった。また、子どもたちの発見を友だち同士で共有できるよう声を掛け、生き物への興味や関心が広がるように援助した。さらに、水族館での体験をその後の保育活動へつなげ、魚や海をテーマにした製作活動を取り入れることで、子どもたちが感じたことや気付いたことを遊びや表現として表せるよう環境を整えていった。
5.振り返り
<振り返りによって得た先生の気づき>
子どもたちは金魚との出会いをきっかけに生き物への興味を広げながら、さまざまな活動を楽しむことができた。クレヨンや絵の具、素材を使った製作の中では、生き物や海の世界を思い浮かべながら、自分なりの表現を楽しむ姿が見られた。その後、公園への遠足や水族館で実際の生き物に出会う経験を通して、子どもたちの関心はさらに広がっていった。
実際に見たり感じたりした実体験は、その後の遊びや製作にもつながり、子どもたちは感じたことやイメージしたことを再び表現する姿が見られた。この実践を通して、生き物への興味から始まった遊びが、表現活動や実体験を重ねながら再び表現へと広がっていく様子が見られた。
子どもたちの興味を出発点に、体験と表現を行き来しながら学びが深まっていくことを改めて感じた。