とうきょう すくわくプログラム活動報告書
<施設名>
大空と大地のなーさりぃ東五反田園
<法人名>
株式会社キッズコーポレーション
<法人所在地>
栃木県宇都宮市中河原町3-19宇都宮セントラルビル8F
※活動報告の詳細はページ下部に記載※

1.活動のテーマ
<テーマ>
お仕事
<テーマ設定の理由>
昨年度、生き物について探究する中でペットショップを訪れる機会が多くありました。その際、店員さんと関わったり、トリマーの仕事を間近で見たりする中で、「お仕事」に興味をもつ子どもたちの姿が見られました。
このような経験をきっかけに、今年度は「お仕事」をテーマとして探究活動を行うことにしました。
2.活動スケジュール
- 6月:身近な仕事を知り、体験してみよう
(警察・電車博物館へ行く) - 7月:農業体験をしてみよう
(山梨のぶどう農家へ行く) - 8月:1か月前に傘かけしたぶどうを観察し、収穫体験をしよう
(山梨のぶどう農家へ行く)
・和装体験をし、インタビューにも挑戦しよう - 9月:どんなお仕事があるのか調べてみよう
- 10月:いろいろなお仕事になりきってみよう
- 11月:保育園でお店屋さんごっこをしてみよう
- 12月:カステラを作ってみよう
- 1月:カステラ屋さんへ行き、作り方などをインタビューしてみよう
- 2月:キッザニアへ行ってみよう
- 3月:将来の夢を発表しよう
3.活動のために準備した素材・道具、環境設定
- 画板(インタビュー用)
- 仕事図鑑、仕事に関する絵本
- ドキュメンテーション作成用の画用紙、色鉛筆、ペン 等
- 記録用カメラ
- 戸外活動に使用するバスの手配
- お仕事になりきるための衣装・玩具
- お店屋さんごっこ用のキッチンセット
4.探究活動の実践
<活動内容>
- 図鑑や絵本を通して、さまざまな仕事の種類や内容を知る
- ぶどう畑を訪れ、農業の仕事を体験する
- 農家の方にインタビューをし、仕事の内容について学ぶ
- キッザニアでさまざまなお仕事体験をする
<活動中の子どもの姿・声、子ども同士や保育者との関わり>
- 図鑑や絵本を見ながら、「どんなお仕事があるのか」を子ども同士で話し合う姿が見られました。「ママのお仕事はこれと同じ美容師なんだよ」「先生たちのお仕事は保育士って言うんでしょ?」など、自分で調べたことを友だちや保育者に伝える姿が印象的でした。
- 山梨のぶどう畑では、訪問前に「農家さんに何を聞いてみたいか」を話し合い、「一番大変なことは何か」「どうやって色がつくのか」「種ありと種なしはどうやって作るのか」「ぶどうの種類はいくつあるのか」など、子どもたちからたくさんの疑問が出ました。当日は暑さにも負けず、7月は傘かけ、8月は自分で傘かけしたぶどうを探して収穫体験を行いました。事前に考えていた質問を、自分から農家の方にインタビューする姿も見られました。
- キッザニアへ行く前には、グループごとにサークルタイムを行い、どんなお仕事を体験したいか話し合いました。当日は保育者から離れ、グループごとに夢中になってお仕事体験を行い、年長児が年中・年少児を気にかけながら行動する姿も見られました。園に戻ってからは、写真を切って貼ったり文字を書いたりしながらドキュメンテーションを作成し、保護者の方に体験したことを指差しながら説明する姿がとても印象的でした。
- 年長そら組では、「保育園でお店屋さんをやりたい」という声が上がり、サークルタイムで話し合いを重ねました。どんなお店にするか、どんな準備が必要かを考え、ポスターやパンケーキの引換券、看板などを子どもたち自身で制作しました。当日は他クラスの友だちや職員を招いてパンケーキ屋さんを開き、役割分担も子どもたち同士で決めて取り組む姿が見られました。
5.振り返り
<振り返りによって得た保育者の気づき>
- 子どもたちの「今」の興味に合わせてテーマを設定したことで、昨年度以上に自発的に探究する姿が多く見られました。「お仕事」をテーマに探究を進める中で、「将来どんな仕事をしたいか」まで考えを広げる子どももいました。生活発表会や保護者参加行事では、「大きくなったら〇〇の仕事を頑張りたい」「〇〇と〇〇、どちらの仕事にするか悩んでいる」など、自分の思いを一人ひとりが言葉で発表する力が育っていると感じました。
- さまざまなお仕事体験を行うため、保育園内にとどまらず、戸外での活動を多く取り入れた1年となりました。これまで戸外活動に不安を感じていた職員も、子どもたちの探究活動に取り組む姿を間近で見守る中で、不安が減っていきました。真剣なまなざしで取り組む姿や、異年齢で思いやりをもって関わる姿を見ることで、すくわくプログラムを通して「安全に、楽しく戸外活動を行い、今後も子どもたちと一緒に探究活動を続けていきたい」という気持ちへと変化しました。
保育者にとっても、この探究活動は子どもたちの新たな表情や姿に気づく、学びの多い時間となりました。