とうきょう すくわくプログラム活動報告書
※活動詳細報告についてはページ下部に記載※
<施設名>
大空と大地のなーさりぃ文京千石園
<法人名>
株式会社キッズコーポレーション
<所在地>
東京都文京区千石4丁目2−15

1.活動のテーマ
<テーマ>
科学あそび
<テーマの設定理由>
冬の散歩中に、息が白く見えることに気づいた子どもたちは、自然の不思議な現象に興味を持ち、図鑑で調べる姿が見られた。戸外・室内を問わず、日頃から遊びの中で「なんで?」「どうして?」と考えたり調べたりすることを楽しむ子が多く、様々な事象に関心を広げている様子があった。
また、自然物に触れたり創作活動を行ったりすることも好んでいたことから、特定の内容に絞るのではなく、それぞれの興味関心を幅広く受け止められるよう、「科学あそび」をテーマとして設定した。
2.活動スケジュール
【4月】
・サイエンスショー、空気砲、巨大風船など「空気」の実験(講師による活動)
・空気砲づくり、的あてゲーム(保育士による活動)
【5月】
・鏡あそび(講師による活動)
・遠足:イマジナス科学体験ラボ(空気の力の実験)
・ドライヤー、エアダスターを使って物を浮かせる実験(保育士による活動)
【6月】
・音の実験(講師による活動)
・糸電話づくり(保育士による活動)
【7月】
・空気砲ワークショップ(講師による活動)
・空気砲的あてゲーム(保育士による活動)
【8月】
・サンキャッチャーづくり(講師による活動)
・光と水の実験あそび(保育士による活動)
【9月】
・片栗粉スライムあそび、ダイラタンシー実験(講師による活動)
・片栗粉あそび(保育士による活動)
【10月】
・スライムあそび(講師による活動)
・スライムづくり(保育士による活動)
【11月】
・錯覚あそび(講師による活動)
・目の不思議ゲーム(保育士による活動)
【12月】
・偏光板あそび(講師による活動)
・光あそび(保育士による活動)
【1月】
・紙で作った凧をあげよう(講師による活動)
・凧づくり、凧あげ(保育士による活動)
【2月】
・色の不思議実験(講師による活動)
・とびだすお絵描きあそび(保育士による活動)
【3月】
・空気の不思議実験(講師による活動)
・ジャンボバルーンスライダー(保育士による活動)
3.活動のために準備した素材や道具、環境の設定
<活動内容>
まずは、身近で不思議な事象(光と影、静電気、白い息など・・・)への興味を問いとして設定した。次にサイエンスショーやワークショップなど様々な体験ができる講師との活動を提供することで、探究へのきっかけを作ると共に、いつでも反復して活動できるよう、保育室に科学あそびコーナーを設けた。
【準備した素材・道具】
エアダスター、トレース台、片栗粉、図鑑、偏光板、蛍光絵の具、水遊びテーブル、水槽、ホウ砂、食紅、洗濯のり、傘袋、バルーン、遮光布 など
4.探究活動の実践
はじめは活動に参加する中で夢中になって取り組む姿が見られたが、いつでも主体的に関われるように“科学あそびコーナー”を設定したことで、「自分でやってみたい」「もっと工夫したい」といった思いをもって、試したり比べたりする姿が見られるようになった。
その中で様々な変化に気づいたり、新たな発見をしたりする経験を重ねることで、これまで以上に友だちと協力しながら考え工夫する姿が増え、探究心をもって継続的に取り組む姿へとつながっていった。
<活動中の子どもの姿・声、子ども同士や保育者との関わり>
探究活動に取り入れた道具や素材は身近な物も多く、子どもたちは発見や気づきを繰り返し経験する中で、日々の遊びの中にも自然となじんでいった。子どもたちにとっては外部講師との出会いも新鮮で、特別な時間になり「チャーリーさん来る?」「今日は科学タイムか!」「いろんなこと知れるから嬉しい」など様々な取り組みに意欲を高める姿が見られた。
当初は自分の気づきや考えに自信が持てず、保育者や友だちに発信しづらい様子の子もいたが、保育者が共に楽しみながら関わり、互いの意見を共有し認め合う中で、次第に自信を持って発言する姿が見られるようになった。例えば「空気の力でボールは浮くけど、ブロックは浮かない!」と気づきを言葉にしたり、「それなら次はもっと近くに寄せてやってみよう!」と、友だちと協力しながら次の探究へとつなげたりする姿が見られた。
その結果、普段の遊びの中でも主体的に試したり工夫したりする姿が増えていった。空気砲遊びでは、スズランテープや制作物を的にしたり、様々な形の箱で土台を作ったり、「穴が四角だったらどうなるんだろう?」といった疑問を共有しながら試行錯誤する様子が見られた。また、遊びが継続していく中で、空気砲での的あては夏まつりのゲームへと発展していった。
5.振り返り
<振り返りによって得た保育者の気づき>
子どもたちは様々な体験の中で、疑問に思ったことを試したり比べたりしながら気づきを深めてきた。その中で、「色水を光に当てると影にも色がつく」「鏡に映すと反対向きに見える」など、多くの気づきを見出す姿があった。冬に見られる白い息への興味から始まった活動であったが、日常にある身近な素材からでも、子どもたちの「なぜ?」が数多く生まれるということがわかった。子どもたちの疑問や興味を起点に、自ら取り組める環境を整えることで、気づきや発見が生まれ、探究へとつながっていくことを改めて学ぶことができた。